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プロジェクトメソッド という言葉を聞いたことがありますか? これは学習と実際の生活を結びつけ、実践を通して学習したことを身につけさせようとする課題解決型の学習方法で、1910年代から20年半ばにかけてアメリカで提唱され発展しました。 日本には1948年(昭和23年)に家庭科の新しい学習方法としてホームプロジェクトという名前で導入され、高校家庭科の学習指導要領にも「ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動」として位置付けられ、現在に至っています。 生徒自身が学校の学習を基に自発的に課題を見つけ(See)、目標を定めて計画し(Plan)、生活と結び付けて実践して(Do)、体験を振り返る(See)、など体験や活動を通して学んだことを身につけていくという、流れの学習方法です。 ホームプロジェクトが家庭科に位置付けられた昭和20年代には社会科などにも体験的な学習を重視し、それを中心に教育活動全般を考えて行こうという問題解決型学習やコア・カリキュラムといわれる教育理念(考え方)がありましたが、30年代になると学問的な成果に基づいた知識が必要だという考え方が多く主張されるようになりました。やがてそれは知識詰め込み型の教育になり、ペーパーテストで知識を問う受験戦争の過熱につながっていきました。平成になると、再び体験的な学習の重要性が主張されてきました。小学校では「生活科」などの教科を中心に体験的な学習が広く取り入れられるようになりました。 中学、高校では受験との関係などから小学校のようにはいきませんが、教科や学校によって体験的な学習をより多く取り入れ成果をあげている事例は多くあります。 学校教育の中で、体験的な学習と知識を習得する学習は二者択一ではありません。両方とも重要で、両方のバランスが大切です。 この意味で”See”や”Plan”に基づいた”Do”、”See”即ち「課題を持って体験する」「調べた上で体験する」「体験した上で調べる」「体験を振り返る」というホームプロジェクトの学習は理想的なものです。 家庭科で学習したものが単に知識や技術の理解だけで終わるのではなく、ホームプロジェクトを通して日々の生活に具体的に役立てていく力を育てていきましょう。 |
私たちがどんな仕事をするときでも、See(現状把握)→Plan(計画)→Do(計画)→See(評価)の流れでことが運ばれます。つまり、まず仕事の計画を立て、次にその計画に基づいて実行し、実行した結果を反省・評価するということです。 ホームプロジェクトの原理もこの流れにのっとっています。 @See(現状把握)→Plan(計画)→Do(計画)→See(評価)という流れで学習を進めます。 A身近な生活を見つめてテーマを設定し、設定の理由を明確にすることによって、目標を定めます。 B目標を達成するために綿密な計画を立てます。また科学的、合理的に解決するための構想を練ります。 C計画に従って実施します。 D評価では、目標は達成できたか、手段は適切であったか、構想は適切であったか、など総合的に検討して評価をし、次の実践に反映させます。 以上を図示すると次のようになります。 |
| 家庭科の学習 | 家庭・地域の現状テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・インターネットより |
| 問題発見 | *身近なところを見直そう *気づいたことをメモしよう |
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| テーマ決定 | *自分に合ったテーマを決めよう *関心のあるテーマを選ぼう |
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| 計 画 | *テーマを選んだ目的を明確にしよう *現状を分析しよう(実態調査をする。資料収集をする) *現状分析の結果、問題点を整理しよう *実施のための計画を立てよう *問題解決の方法を具体的に考えよう |
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| 実 施 | *計画に沿って実施しよう *調査・研究から問題点をまとめ、改善内容を考えよう *改善内容を実施しよう *実施結果を記録し、まとめてみよう |
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| 評 価 | *自己評価をしよう *家族・友人・先生のコメントをもらおう *全体を振り返り今後の課題を考えよう |
私達の生活に関する問題は、自分や家族の家庭生活が充実向上するだけでなく、もっと広範囲に考える必要のある問題もあります。また、一人のホームプロジェクトで終わるのではなく、ホームルーム、学年、学校あるいは地域の協力をえて取り組んだほうがよいものもあります。 このように家庭科の学習を生かして、地域の充実向上に役立たせる実践活動が学校家庭クラブ活動なのです。ホームプロジェクトに対応する言葉として学校家庭クラブ活動をスクールプロジェクトともいっています。一人の力は小さくてもみんなで協力すれば大きな活動が出来ます。 活動の内容として、研究・広報活動(研究的活動)、福祉活動(奉仕的活動)、交流活動(社交的活動)があげられます。これら三つの活動は、それぞれ独立した活動としてとらえるばかりでなく、研究・広報活動と福祉活動を組み合わせたものや、福祉活動と交流活動を組み合わせたものなど、いろいろな活動が考えられます。これらの活動のもとに、どれだけ地域活動や他の人のために役立つことが出来るのか、まずは取り組みやすいことからはじめてみましょう。 |
| 学校家庭クラブ活動 |
| ホームプロジェクトや学校家庭クラブ活動の実践例(テーマ)は全国研究発表大会の事例を参考にしてください。⇒⇒ ホームプロジェクトや学校家庭クラブ活動の詳しい内容はFHJ誌、FHJガイドブック、FHJガイド&ワークを参照してください。また平成20年に「よくわかるホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動」のDVDを制作しました。併せてご利用ください。いずれも個人で購入できます。購入希望の方は ⇒⇒⇒ |